『邦楽ジャーナル』1月号
こちらの雑誌にコラムを書かせて頂きました。
国立劇場の歌舞伎研修生時代に教えて頂いた、女流義太夫の竹本朝重先生の思い出について書いています。
人生のうち、何人か間近で「名人」というものに接することができたけれど、間違いなくそのおひとり。
本来舞台で観る「芸」というものを、至近距離で、教えていただくような距離で接するというのは、また全然感じ方、受け取り方が違うもの。
板の上と客席というのは、たとえそれが一列目真ん中であっても、「ある一定の距離」が生まれてしまうのだな、ということを感じた。
先生が亡くなられて去年で三回忌だったという。それを聞いたら、いろんなことが思い出されて仕方なく。
そんなあれこれを書かせて頂きました。幸せな機会を下さった編集の伏見奏さん、ありがとうございました。
○蛇足ながら
「顔写真をいただけますか」
といわれて……ちょっとビックリ(笑)。今回のためにはじめて「宣材」をつくりました。あはは。
カメラマンの友人、松山泰三さんが撮ってくださった写真が載っています。ここにアップしようと思ったけど、さすがに思いとどまりました。写真の腕はいいけれど、被写体が……ね。