セブンイレブンのCM

 竹下景子が出ているバージョンのセブンイレブンのCM。
 私はあれが不可解で仕方ない。見れば裕福そうな家庭で幸せいっぱいといった風情。「家族団らんっていいものよねえ…」「ほんにねえ…」「おかわりー!」と幸福感に満ち満ちた情景でありながら、
「この人たちは一体なぜそこまで手作り料理を拒否するのであろうか……?」
 そう思えてならない。
 
 景子は「あたしは料理が嫌い。嫁いでもいいけど家事は絶対にやらないわよ」そういう契約のもと嫁に来たという設定なのだろうか。それとも家族全員が物凄く忙しいスケジュールで動いており、たまたま全員が一緒にご飯を食べられた大変貴重な瞬間で「もう作ってる時間ないわ…コンビニでおかず買ってきたから今日はこれね!」という設定なのだろうか。
 解せぬ……。
 あれだけ余裕のある感じの家庭で、インテリアにも凝ってて、「僕たち家族!」みたいなノリを満喫するような家なら「手作り料理」にこだわりそうなものなのに。そこを無理やり「セブンのお惣菜」で食卓をいっぱいにしようとしているのがどうにも…私は気持ち悪くてならないのだ。ハッキリ書くが、不健康な表現だと思う。
 2〜3品作ってちょっと1品は出来あいを出す、というならまだわかる…といいつつ、料理をやる人ならそういうことはあまりしないと思う(「これが一番おいしい!」なんて言われたらイヤだものね。笑)。
 夕食なりの全品がセブンのレトルトで、それをお母さんが率先して
「うまー(´∀`)」
おじいさん・おばあさんも「うまー( ´ ▽ ` )ノ」
子供も「(*´д`*) 」
 お母さんぼくセブンのお惣菜が一番好きー
 わしらもじゃよエツコさん
 あたくしもこれが一番!

 どんな家庭なんだろうと。
 何か母親の料理にトラウマでもあるのか。ものすごい食中毒でも起こしたか景子。それともこの家庭は『スーパーサイズ・ミー』を観て触発され「じゃあうちはセブンで1年行くわよ、それも一家で!」というドキュメンタリー精神に溢れた実験的家族なのだろうか…などと、おかしな妄想ばかりふくらんでしまう。
 私にとって最近一番の不可解なCMであった。

○きょうの勉強「とにかく一句作ってみる」
「鳥もぐる 垣根の中の 寒椿」
 見たまま。うちのアパートの垣根に鳥がいきなり飛び込んできて何だろうと思ったら、花をむしゃむしゃ食べていた。小さな抹茶色の目のクリッとした鳥だった。ネットでひいたらどうやらメジロらしい。「メジロが垣根に飛び込んできて寒椿を食べていた」というのを何とか句にしようと思ったが、できんかった…。