所属は「チーム・キスマーク」


トリノ五輪

トリノ・オリンピック、かなりの楽観ムードで
メダルもかなり期待されていたようですが、
ふたを開けてみたらかなりの苦戦、予選落ちが多くて
各局ワイドショーが演出にトークにとても苦労してますね、大変。
必死で「世界の壁は厚い」「若い選手たちよ、4年後に向けて……」と
苦心して盛り上げようとしてますが、コメンテーターたちが
一様に「なんて言やぁいいのよ」というムードが漂って
おかしいような哀れなような。ひとりTV朝日に出演の
岩見隆夫氏(毎日新聞編集顧問)だけが
「プロなんだから体調崩したとか言うもんじゃない」
今井メロが帰国したら再改名して心機一転するというニュースに対し)
「名前変えたからってどーなるもんでもない」と
はっきり意見を述べておられたのが、立派だなあと思った。
私は今回のオリンピック、あまりに暗い社会ニュースが多い中での
「厄払い」的お祭りムードが無責任に高まりすぎてノレないのだけれど、
こういうピシャッと目を覚まさしてくれるような
「見識」をはじめて聞いたような気がした。


●完結・おしどり芸能人夫婦の系譜
さて昨日からやってます「おしどり芸能人夫婦クロニクル」、
結構いるもんですね。今日にて完結、どうぞご笑納ください。


 昨日列記したあたりから1世代下がった代表格といえば
村井国夫音無美紀子」「谷隼人・松岡きっこ」のツーペアだろうか。
この2組に共通している芸風といえば
「旦那が浮気者、そして理解のある妻」という点ですね。
特に谷隼人の女遊びは自ら「芸のこやし」と公言していたほどで、
きっこも「男の人は仕方ないのよ」とキッパリおっしゃっていた。
(その意味で失敗したパターンは松方弘樹仁科明子元夫妻だろう)
音無さんも「モテ過ぎるのも困ったもんですよ……」と
半ば自嘲気味にテレビで語ってらしたのが印象的。
(その後音無さんのうつ病克服のさい、献身的に村井さんが支えたという美談も披露)
現在は絶滅したタイプのおしどりスタイルといえよう。



 その辺から下がって40〜50代のあたりだと
「大和田獏・岡江久美子というカップルがいるが、
90年代後半から岡江久美子が「地」であるところの「お笑い」部分が
広くフューチャーされ「実は尻敷いてそう」的イメージが勝り、
おしどり感が揺らいでしまった。おしい。何が。
奥田瑛二安藤和津というペアも、婦人雑誌などでの
おしどり欄常連のイメージだが、ここの場合「奥さんがハナから諦めている」という
無常感が濃厚に漂って「おしどり」という言葉が持つ牧歌性にかける。
ちょっと危ないスキャンダルもご主人多すぎですからね。
しかしそれは長門・南田コンビにも同じことが当てはまるから不思議。
まあ比べるに「夫人の器」がものをいってる気がしますね。だからなんだ。


 


 30〜40代は現在この業界の最激戦区。ざっと列記しても
緒形直人仙道敦子」「仲村トオル鷲尾いさ子」「薬丸裕英石川秀美
木梨憲武・安田成美」「三浦和良設楽りさ子」「唐沢寿明山口智子
などなど、
「素敵な夫婦」として知られるところだが、いずれも


①夫人が半引退状態
②おくさん達がこぞって「写真・CM露出」のみで稼いでいる
③個々の活動が主で、セット活動はほぼしない(仲村・鷲尾が例外)


という共通点が。ダメだよそんなんじゃ「長門&南田的華やかさ」に欠けるじゃないか。
いや本当にどうでもいいね自分で呆れるわ。
 この3つの共通点が示すものって、「おしどり芸能人夫婦」というユニットを
続けていく上で必須のものなんだと思う。最低限妻は家庭に入っていてくれて
支えて欲しい。しかしイメージキープのためには、たまに
「結婚してほとんど活動してなくても未だキレイな私」を露出しつつ、
幻想の上で「おしどり夫婦」を大衆に忘れさせない……。


 かつて「おしどり夫婦」を支えた「糟糠の妻」「三歩下がって」
「芸能人としては旦那より活躍しても、実はすごくご主人をたててらして……」みたいな
イメージはとっくの昔に崩壊、しかしながらどこかでその「古き良きスタイル」を
求め、憧れ、必要としている人たちが受け手にも送り手にもいるのだなあ、と
実感しますね。こうやって振り返ってみると。
 実際ダブルインカムで、子供もいて仲良く育って、
結婚10年ぐらい経っても私たちとっても仲良しなんです……なーんて幻想、
結構ニーズあるのだなあ。
 と、いうわけで今回のシメとしては「長門・南田」スタイルのおしどり芸能夫婦は、
現在絶滅寸前状態にある、といったところでしょうか。
ですから長門&南田のご夫婦には、芸能界のひとつの「古典芸能」として、
これからも頑張って長生きしていただきたいものです。
あー長かった。読んでくださった方、ありがとうございました。



●蛇足1
うーん……セット活動している若年層代表カップルって誰なんでしょうね。
ひょっとして佐々木健介北斗晶とかが代表格? やだそんなの。重ね重ね失礼。
時代の潮流的に「夫婦感」「ひとのもの感」をいかに漂わせないかが
トップ芸能人のスタイルなんだなあ。「木村拓哉工藤静香
反町隆史松嶋菜々子
なんてところは
ツーショットすら見られないありさま。見たくもないんですがね。



●蛇足2
あんまり思い出したくもないが、芸能界おしどり夫婦といえば愛川欽也うつみ宮土理のご両人もいる。だけど…………なんか「仲良し夫婦よっ!」とかあそこまでアピールされると食傷気味で、「求めていない過度の供給」感が漂う気が私にはするので、このラインには入れませんでした。あしからず。


●蛇足3
石原裕次郎北原三枝」「三浦友和山口百恵というのも日本芸能史に燦然と輝くおしどりカップルだが、前者は石原裕次郎の生前はほっとんど姿を現さず、後者は言うまでもなく一切の露出をしなくなったのであえてカット。


●今日の一食
取材でラーメン特集をやりました。
なのでしばらくラーメンつづきます。太るばかりなり。

下北沢「キッチンあさの」の豆乳坦々麺(1100円)
http://www.cdx-sbk.com/asano/



小林カツ代プロデュースによる「女性のためのラーメン屋」さんが、ここキッチンあさの。
キレイな店内にはなるほど女性客が多く、ラーメン食べ終わっても
ひとり雑誌を読んだり、ボーッとしていてもOKな雰囲気。
干貝柱や干海老、昆布や椎茸に鳥で取ったあっさりながらコクのあるスープに、
「一番合うものをホントに多くの種類から厳選した」という豆乳がタップリ。
コンセプトとしては「コラーゲン」と「大豆イソフラボン」が豊富なラーメンで、
肌と女性ホルモンの分泌をよくするのだとか。
 さて肝心の味ですが本当にあっさり、ツルツル食べられます。
「物足りなーい」という人には「特製ネギ醤油」を好みで入れて、とのことですが
これが美味しかった。タップリの長ネギに豆板醤、醤油、酒、酢、それに企業秘密が
入って豆乳とよく合います。
「女性は食べるのもゆっくりだし、特に友達とみえると話しながらでしょう、
だから特別に伸びにくい麺を研究しました」とはご主人の声。一食の価値あり。