最近の備忘メモから
はい、恥ずかしいお話です。
私は「お彼岸」というものの定義をキチンと知らなかったんですね。調べりゃすぐ分かることなんですが。というわけで自習してみました。小学館「言泉」より。
なるほど、あと3日間お彼岸なのか。
ご先祖様、全然墓前にご挨拶もしないで申し訳ありません。アツシは東京でヒーコラいいながら頑張っております。どうか見守ってやってください。
写真は近所に咲いていた彼岸花。死人花(しびとばな)なんて物騒な別名もある花ですが、けっこう都内に多く咲いてますね。皇居の大手門そばには白い彼岸花が一輪咲いていたな。
さて、今日は最近の書きこぼしなどをメモ形式で備忘列記。
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○パトリック・スウェイジ 死去 (9月14日)
膵臓がん、57歳。
いわずもがなのヒット作『ゴースト』で共演したデミ・ムーアが、「twitter」で哀悼コメントを発表していた。『ゴースト』のセリフを引用していたのが印象的。
うーん、すっかり映画の内容も忘れてましたが、ウィキであらすじ読んでみると思い出すもんですね。霊媒師役のウーピー・ゴールドバーグのあたふたした表情、地下鉄に棲む先輩ゴーストの不気味な優しさ、そしてデミの涙。そんなことを考えていたら、急に寂しくなった。ご冥福をお祈りします。
○TBS「情報7daysニュースキャスター」
ビートたけしが紹介していた昔のエピソードが可ッ笑しかった。
1:往年の大女優・新珠三千代がロケ先の田舎で顔をハチに刺されてしまった。
2:しかし運悪く近くには精神病院しかなかった。
3:まあ同じ医者だし、と思い急いで連れていった。
4:「急患です!」「そこ座って。お名前は?」「新珠三千代です」
5:先生、おもむろにつきそいにひとこと。
「いつ頃からこんなことをいうようになったんですか?」
いいなー、好きだなあーこのネタ! 牧歌的でブラックというジョークの最高級だ。あ、いまテレビって「精神病院」って遠慮される言葉なのね。たけしが「神経科っていうか、メンタル系の」と言葉を濁していたのが印象的。
○時代劇の「美男の条件」
最近、「時代劇における美男」というのは、顔立ちよりも、頭頂部から目元にかけての曲線が「いのち」なのだな、と思うようになった。
いわゆる「月代(さかやき)」のラインが決め手なんじゃないだろうか。
私は長らく「長谷川一夫」というひとがその昔「日本一の美男」といわれていたというのが分からなかった。しかしこのひとは、先の線が段違いに見事。現代役者だと片岡仁左衛門だと思う。
○「ベラスケスもデューラーもルーベンスも、我が家の宮廷画家でした」
なんと素晴らしく虚栄なコピーだろうか。
12月まで六本木・国立新美術館でやっている展覧会「THE ハプスブルグ」のキャッチ。ティツィアーノもお抱えだったそうです。
うーん……今もしこの時代に「絶対的超富豪」というものが存在していたら、アートというものはどういう形で存在するのだろう。貴族と芸術家のパトロネージュの関係が昔、実際的にどういう形だったのか調べてみたい。
○松本清張
11月16日に発売される「松本清張傑作選 第一弾DVD-BOX」が、凄い。私的に凄い。昭和系なら見逃すことのできないラインナップだ。
松本清張生誕100年で、昔の映像が色々初DVD化されている。これはTBSの1970年代のドラマを集めたもので、竹下景子、三田佳子、十朱幸代、そして吉永小百合と主演者が超豪華。楽しみ!
追:テレ朝系の「松本清張サスペンス 土曜ワイド劇場傑作選」(発売中)、これもほしいなあ。『家政婦は見た!』の原点となった『熱い空気』が収録されている。
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○きれいな写真を最後に
小津安二郎の1958年の映画『彼岸花』より。左から有馬稲子、山本富士子、久我美子。
私は小学生の頃、家にあった雑誌でこの写真を観た。強く惹かれた。それ以来、新聞広告に名画座での小津特集を見つけると、親にねだって連れて行ってもらうようになった。
連休最後の日、みなさんいかがお過ごしでしょうか。どうぞよい一日を。
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