『パリ20区、僕たちのクラス』
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2010/06/01
- メディア: 雑誌
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気がつけば、5月は1度も更新しませんでした・・・。
もう完全にツイッターに移行しております。そのうちひょっとしたら、つぶやいたことでまとめたいことを、ここに書くかもしれませんが・・・。
毎日のツイートをまとめたものが、こちらからご覧いただけます→ 白央篤司のツイログ
たまのブログ更新が宣伝というのも気が引けますが、雑誌『ゆうゆう』の映画欄のことを。今回は『パリ20区、僕たちのクラス』という作品をご紹介しています。ローラン・カンテ監督、第61回カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作。
岩波ホールで現在公開中のこの映画、パリの中でも移民の多い20区というエリアの中学校が舞台。とあるクラスの1年間を追ったドラマです。地味な作品で、しかも岩波だけという公開規模。けれど、見逃さないでほしい。『ゆうゆう』、読んでみて下さい。そして、映画館に行ってみてほしい。
映画の公式サイト→こちら
このサイトのキャッチコピーだと「パリの金八先生」みたいですが、そこはフランス映画。当然そんなことはまったくなく。この時期の子供特有の悪魔的な要素、それと表裏するあまりにも純粋なこころ。これが的確に描き出されています。そして中学生だけが持つある種の「冷淡さ」。ラストシーン、あなたは拍子抜けするかもしれません。でも、先の「冷淡さ」が、ジワジワと後からきいてきます。これ、ひょっとしたらホラーかも。
子供の頃には誰もが特別な「パッション」と「忘れっぽさ」、そのどちらをも抱えているもの。大人になっていくにつれ、どちらもなくす人、どちらかだけを特に強く残す人、そのバランスをうまく取る人・・・クラスの1年後を見せられるラストで、私は自然そんなことを考えていました。
あ、ごはんブログ「独酌日記」は相変わらずやっております。これもまた随分サボったんですが、一応まだ毎日更新中!
追記:歌舞伎座閉場式の感想とか書きなぐりっぱなしだ・・・気がつけばもうあの感激の『五人道成寺』から1ヵ月半も経ってしまった。