お正月のテレビ雑記 2

低音の魅力(元ネタ:フランク永井)

 こんにちは、麒麟の川島がたまに「裂けすぎた成宮寛貴」に見えてしまう白央篤司です。うーんどっちのファンからも怒られそうだなあ。結構川島って女子人気高いんですよね。お正月の番組では真鍋かおりが大ファンだと告白していた。あ、ちょっとマメ知識ですが若手俳優青木崇高君は川島のマネ上手いですよ、お知り合いの方は是非やってもらってください。さて昨日にひき続きテレビ雑記。今日はほっとんど古典と小ネタです、サラッといきましょう。


●注目すべき若手芸人
 去年からモノマネ界では結構注目されてたらしいのだけれど、私は正月の番組ではじめて見た。そして……いやー爆笑させられましたね、元・猿岩石の有吉弘行がこんなに面白いモノマネ芸人になっていたとは! いろんな人が今までやってきた「哀川翔」のマネをやっていたのだけど、ここまで上手なパロディ・コントはなかったと思う。「本人が言いそうで言わないコメント」これが一番モノマネってむずかしいもの、そのレベルにキッチリ達していた。まだまだレパートリーもあるらしく、これからが楽しみ。
 それからキャン×キャンという沖縄出身二人のコンビにも笑わされました。二人とも沖縄・那覇の出身で地元ネタで押してくるんだけど、ところどころに入る「マスオさん」のモノマネがおッかしいんだこれが。ちょっと細かい視点でいろんなネタをクローズアップしてくる二人、下手に売れるとネタづくりする時間なくなるだろうから、今のスタンスを大事に育ってほしい。
参考画像: 元相方は実業家で稼いでるそうな。

 キャン×キャン。どうでもいいですが「きゃんみゆき」さんって元気なのかな。


●古典の番組から
「新春桧舞台」(NHK教育 1/2)
女優で舞踊家、歌舞伎俳優の市川猿之助夫人でもある藤間紫が見事だった。踊りというよりも歌舞伎ですね、役者の踊りという感じで、これはこれで見応えあるものに仕上げていたと思う。体はもうじゅうぜんに動くべくもないが、スケールの大きい古風な魅力で常磐津「振袖山姥」を演じきった。日本舞踊というのは殺陣もスローモーで躍動的な魅力に欠ける部分もあるが、そこは気迫とか芸格で魅せて、観客に納得させてしまうような特殊なものなのだ。そこを充分に説明できる内容だったといえるだろう。
「新春桧舞台」(NHK教育 1/1)
 その真反対の舞台がこちら。清元「青海波」を西川流家元・西川扇蔵が踊っていたが、こういうものが新春から流されるから「日本舞踊って退屈」という風評が生まれてしまうんじゃなかろうか。このご祝儀舞踊は元々見せ所が少なく、日本舞踊を少しかじっている人でも見ていて退屈してしまうようなものかもしれない。だからこそ、「人間国宝」なんて冠をもらっている人が踊るんなら「ああ、これっていい舞踊だったのね」と思わせるような会心のものを見せてくれなきゃなあ。少なくとも私には彼の表現する世界が何なのかまったく見えてこなかった。おざなりな振りの連続、演じ分けるということをまったく無視した人物描写の変化、そして「踊り」というものに対する謙虚さの皆無……。これが国宝と選定した人々が日本の「見識」というならば、私は古典芸能を語る資格がないのでしょう。そう、しがないペン乞食の言うことだから間違っているのでしょうね。けれど誰がなんと言おうと私が正しい。私には美的なものを知り見る眼がある。権威などに惑わされるものか。


●追記
上記の「青海波」には花柳寿南海(こちらも人間国宝)も踊っていたが、こちらは貫禄で見せていた、という感じ。自分じゅうぶんに「子守」を踊っていた頃に人間国宝をあげてほしかった。そしてその芸を「国宝」として喧伝できたら日本舞踊ももっと面白いものだと皆に見せてあげられたのに。骨董になってから国宝にするなんてなあ。舞踊は書や器じゃないんだ、体を使うものなんだ! 


●追記2
さてさる知人の方から情報が。「元・猿岩石の有吉、ネタとしては去年披露した渡哲也のモノマネが尋常じゃなく面白かった」とのタレコミが……えええええ見たいなあ! 哀川翔のような高音から渡哲也のような低音まで……レンジの広い芸人だなあ。ああ、どっかでライブやってないか、有吉!


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